久我ヴァイオリン工房
新しいヴァイオリンの為の型=forma用の木材が見つかった。
415mmのヴィオラも作れるかもしれないサイズ・・ヴィオラはガスパロ以外は多分作らないだろう!
楽器4種類が作れます。
素材は、ストラディヴァリが使った同じ胡桃の木です。
簡単な・・必要最小限の厚さ13mm~14mmの厚さ。
なかなかヴァイオリンの横板を精度をもって仕上げるのは難しい、機械で作る訳ではないので、また厚い型で作る訳ではないので、少しくらいの誤差が気にしない。
そこに人間らしさが必然的に出てきます。
胡桃材は、3年半製材から経ったと聞く。
少し寝かせクセを取る予定です。
ストラディヴァリウスの Forma-P
グァルネリ・デル・ジェズのコハンスキーKochanski anno1741 用の型を予定しています。
今、ストラディヴァリモデルは、私も含め沢山の方達が製作されています。
デルジェズは、意外と、デルジェズの音がするヴァイオリンは少ないような気がします。
自分が作れるデルジェズは、デルジェズから習った作り方なので、少しはその音の香りはするはずです。
しかし、デルジェズは表板のアウトラインと裏板のアウトラインがなかなか一致しない。無理に同じにすると、何か、しっくりいかない・・綺麗でなく、デルジェズでなくなってしまいます。
そうすると、型のアウトライン面が、90度では作れなくなり、わざわざ傾斜をつけて、変形した横板が表、裏板にピタリと一致するようにしなければならない。
つまり、正確でないヴァイオリンの型を作り、変形した?もともと同じでない表、裏の形?に一致させるという難しい・・正確でない正確な型・・・を作らなければならない。
自分でも何を行っているのか分からなくなりそうな作業をする。
多分、まさか、そんな面倒な事をして、レプリカを作っているとは、完成したヴァイオリンから分かる人はいないだろうと思う。
胡桃材が届くのが楽しみです。
テスタは楓の模様虎杢=マレッツァトゥーラが薄い木材を使わないとと思う。
ストラディヴァリウス フーベルマン anno 1713
Cremonakuga violino
久我ヴァイオリン工房