イダ・ヘンデルさんで思い出したことが・・・・
ストラディヴァリウスの顎当てについて、ストラディヴァリウスに付けられている顎当てについて、 ストラディヴァリウス型という意味ではなく、本物のStradivariusの場合です。 このタイプは、高音側を押さえないので、高音側が自由になり、高音側が良く鳴りますが、同じように押さえないことで、高音側の音質を軽くするので、楽器により音質が効果的かどうかで決まります。奏者の好みも入る!?、のでは???。 また低音側を押さえるので低音がどうか?ということになります。金具は、ヒル足の方が良いと思います。楽器にもよりますけれど・・・・・つまり内部が違うからです。 ストラドでもいろいろあるようですが、現代のと少し違うのは、低音が、よりしっかり、重みのある低音になります。つまり低音は重みが出て、高音は、のびのびと軽やかに鳴るということです。 ストラディヴァリウスでも年代で、製作が、高音を、低音を、それぞれ鳴らそうとしています。それによって、内部が微妙に異なり、当然、後世の顎当てが、どういうタイプが合うか違ってきます。 あくまで、本物ストラディヴァリで、そう作られているストラディヴァリウスのヴァイオリンに限ってです。 それも、これも 好みではあります。 現代の楽器は、それぞれ個性はありますが、ストラディヴァリとは違うので、普通の顎当てが、多分良いと思います。 顎当てで、片方に止めるタイプのは、 ストラディヴァリモデルではなく、高音を鳴らそう、低音をしっかり深い音にしようという意図で作られた本物のストラディヴァリか、同じような意図で作った私のような音響的コピーです。 やはりあとは、好き好きという事になります。 しかし、この顎当ての厚さは、微妙でテールピースに当たってしまいそうですが???。 これは足を移動し、テールピースに当たらないように削ったもの。 顎の当たる部分が、平面でないほうが合いそうでしが、人によりますね!アレキサンダーが良さそうです! (2013.11月追加)自作の顎当て・・御蔵島の柘植材で製作したものです。ヴィオラ用です。 接地部分もう少し肉厚の方が良かったようです。振動が来ます。 中央を金属で押さえるので、質量が楽器への基本的な音響面に影響が大きいと考えます。良い場合も、そうでない場合もあります。現代の楽器には、高音・低音への影響は、先ず向いてはいますが・・・・・???? オリジナルの楽器本来への基本的な影響は少ないと考えます、なぜなら中央への質量の影響が少ないですから。ストラドタイプではなく、本物のストラドには向かない場合もあると考えます。 上と同じタイプですが、金属の量で全体の質量が違います、また金属の音の伝達の道が長く細いので、ダイレクトさの面で、どうかなあ??と思います。 材質も、鉄、アルミ、ニッケル、銀、チタン・・・・・重さ、形状、音の伝達・・・・・・・ しかし、ストラディヴァリウスに関しては、テールピースをまたがない、片方だけのが多い、またぐのを使う演奏家もいますが、これは、内部的な構造的に起因します。 そういう構造のヴァイオリンは高音側を押さえない方が、高音が響き、低音が、芯から重厚になります。 そうでない構造のヴァイリンは、ガルネリ型の方が、全体に良い音に響くことが多いです。 現代のヴァイオリンの構造では、ガルネリ型の方が、効果的な場合が多いと考えます。 内部が、普通の構造のヴァイオリンに片方に乗せる顎当てを使うのは、どうでしょうか????、あまり意味を感じませんが、どちらも試し好みで良いのかもしれませんが、そういう事なのです。 そう作られたストラディヴァリウスでは高音側を押さえないと、高音側の音が、生き生き、のびのび響きます。軽い音はより軽くなるので、その場合は、跨ぐタイプの方が効果的かもと思います。固体差も大きいと思います。 高音を響かせようとするストラディヴァリウスでは、効果的な場合が多いようです。 しつこいようですが、左右対称な厚さで作られたヴァイオリンは、テールピースをまたぐタイプが良いです。 余談ですが、顎当て、きつく締めすぎると、良くないという方もいます、しっかり締めないと良くないという方もいます。それは、楽器によって違うので、楽器に合わせて締めれば良いので、総て同じではありません。 力いっぱい締めすぎは 楽器を動かなくするので音に良くないでしょう、横板の変形もあり得るので???。 しかし、接着面が、合っておらず緩んでいると良くないです。新しい楽器の接地面のコルクは肉痩せ、変形するので、薄くなったら、締めないと緩み、音質を損ねます。 基本的には、外れないようにしっかり締める必要があります。それは、前記の如く、横板が変形するほどきついのも問題です、しかし、緩めの方が音が良い場合もあります。 外れないようには、きつく締める以前に、ヴァイオリンの淵の処理と、顎当ての接着面の角度、コルクの面などが、構造上、締めると外れないようになっていると具合が良いのですが、古い楽器などで、楽器の端がのっぺりしていると、取れやすいので注意が必要になります。 このことは、ガルネリ型で言えば、楽器に有った質量の型当ての場合は、楽器との面がしっかり密着していなければなりません。 型当ての質量も音に大きく関係します。接地面のコルクも厚過ぎると良くない、質も影響します。また接地面積も影響します、接着剤も! 厳密には楽器の構造に関係するので、一概に言えない、難しいアクセサリーです。 ガルネル型でテールピースをまたぐ部分は、太いと、楽器が良く鳴る場合は、音に強さを増しますが、デリケートさが失われたりもします。それは、左右の振動が、顎当ての強さの影響を受けているようです。 そこを少しずつ細くしていくと、デリケートさが浮き出てきます。顎の当たる部分の厚さも、厚過ぎると、音が無駄に吸収されるようで、薄くしていくと音がすっきりしていきます。 細くし過ぎたり薄くし過ぎたりすると、強さ、すがすがしさが消たり、音の変化していきます。 顎の厚さも薄くしすぎると良くなかったりします。 私の場合は、厚さを測りながら、タップしながら、振動が自然に廻るように心がけて削っています。 顎当ての金具は、楽器の押さえる場所が、音に影響を与えます。 それも楽器により違うのが事実です。中央押さえる場合は、その部分の質量が変わるので、鉄、真鍮、ステンレス、チタンなどなどで異なります。材質と重さが関係するようです。 ヒルタイプは中央を抑えないので、中央の質量への影響を少なくします。それも良い場合とそうでない場合もあります。 つまり、その楽器の本来の構造がどうか?と、その楽器の、ある場所とのバランスと、顎当てが付いた状態でも音響的なバランスが音に大きく影響します。 顎当てのどこの産地の材質(柘植、黒檀、パリッサンドロ、フェルナンブーコ、スネークウッド)か?と重さ、大きさ、の影響、 タイプ、足の金属、コルクの厚さと素材の密度と接地面積、をどうするかが重要です。総てが音響的な附属品です。 楽器を見極めることから、どんな附属品でどんな形のを・・・・と進むのが良いのではと思います。 顎に合うのが一番ですけれども! 格好良いからと・・・見た目からではないことは確かのようですね! 格好良さで選びたいところですが・・・・ アクセサリー選択は、本当に難しいと思っています。ペッグ、テールピース、も やはり難しい部品ですね! ・・・・でイダ・ヘンデルさんは、低音側を押さえるタイプの肩当てだったと思います。また、日本人のS.Sさんも同じタイプの顎当てのようでした。 演奏の高音、低音の音色、音量を聞きながら、顎当てを確認すると、なるほど!と思えます。 ただの顎当てですが、されど顎当て・・・・・ただの・・・という事はありませんね! どういうことが良いのか? ヴァイオリンのエンドの厚さが、どれくらい音響的に、どうか?そのヴァイオリンにとって、ジャストであれば、付属品でバランスを壊さないこのを、音響的に強い=音程的に高い場合は、影響を減らすように、低ければ、上がるように、ほかの附属品を含め考える必要があります。 これらは、ヴァイオリンの渦巻をはじめ、ネックの太さ、指板の厚さ、重さ、箱のバランスなどなどの大きさ、首の太さ、材質、ペッグの大きさ(重さ=材質の差、ペッグの位置)、ネックの太さ材質、などの関係が重要で、他にブロックの大きさなどなど・・・も関係します。 顎に合うか、合わないかに加え、楽器に対してどうか?考え、トータルで考えなくてはいけません。 微調整には、ペッグの太さ、長さ、材質、エンドピンの材質、長さでも微調整できます。 あとから、調整は、考えるときりがなく、大きな世界が広がります。 ヴァイオリンを作る時、それらを考えながら作るのは、とても難しいことですが、白木で付属品を付けて、バランスを聞き、合わせる方法はあります。 楽器が完成し、それらの音響的にピタリと言ったとき、弓の吸い付きが、強く、レスポンスが最高潮になり、 反応がきわめて良く、音量も強い楽器を感じられます。それは楽器を数HZの範囲でバランス合わせるということです。 ニスが剥げれば狂う範囲です。そこまでしたほうが良いか、どうか、それが分かるか?気にならないか? 顎当て一つですが、顎に合う、合わない、以前に、音響的に、大きなファクターになっているのが顎当てということです。 最初に紹介したタイプで柘植、厚め、ヒル足、は、なかなか売っていない。3000円くらいのは見かけますが、 もっと良質な物は、そういうのが合う楽器自体が少ないからでしょう!柘植でも材質の差が大きく、私には難しいです! 作るしかないのだろうか!?・・・と悩む今日この頃・・・・ まずは、いろいろ試して、その違いを感じて、piano piano(ゆっくり少しづつ)好みに近づけると良いのではと思います。 人それぞれ、好み、感じ方などさまざまです・・・・低音が良く鳴って、肩に振動がビリビリくる感覚がたまらないと感じる人もいれば、その振動が嫌だという人もいます。普通に作られた新作は、なかなか肩にビリビリはきませんから、それに慣れているとそう感じます。良く鳴る楽器(大方は鳴る楽器)に慣れていると、生き物のようで、一体感で快感に感じるかも知れません!新しくても、古くても、その楽器の作り方とコンセプトによって、肩に、ダイレクトに振動が来る、来ない・・・必ずしも、振動が来る楽器が良く鳴るともいえないのは、難しい問題です。低音は、鳴る場合が多い、鳴るとは、遠くへ音が届くという意味です。 アレクサンダー・・・良いが、少し重い! 好みは・・人それぞれです。 No2へ 久我ヴァイオリン工房トップへ Kuga Violin Atelier(久我ヴァイオリン工房)Cremonakuga violino 久我ヴァイオリン工房 久我ヴァイオリン工房です。
by cremonakuga
| 2013-03-27 16:00
| ♪♪ Vnの音と付属品
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