ストラディヴァリモデル形が現れました。

久我ヴァイオリン工房
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・・・・・・・ストラディヴァリモデル 1709年・・・・・・・

やっと形が、現れてきました。表板のみ裏を70%削っています。
なぜならF孔の微妙な凹凸と厚さを予定通りに着地したいからです。
一般的な方法は、アウトラインのふくらみを完成させ、F孔を切る、
そしてF孔の外側をえぐる・・・
・・・その方法は、そこの厚さが微妙にコントロール出来ません。
また、そのため、裏の部分を少し余裕の厚さをとっておき、外を完成させてから、
裏を削り思い通りの厚さにコントロールシます。


表側は微妙な凹凸でとてもデリケートです、ニスを塗られた時に、
ふくらみ 窪みが、複雑に難しく入り組み光を通して美しく表現されます。
ニスが塗られていない状態では・・・・
ライトを通し時間をかけて気になる箇所を思った通りに修正するしかありません。
その結果 やり過ぎる場合があり、いろいろな角度から見ながら、注意深く進みます。


光をかざすと、いろいろな不具合が見えてきます。
光の角度方向で、もっといろいろ見えてきます。
さあ~修正です。F字孔は、右上がりになっています。
下のF字孔の穴から端までは右が10.56mm(9.8)、
左は、11.31mm(11.5)になっています。
上の目玉の間隔は、オリジナルに近く40.8mm(オリジナル40.75、通常42mm)
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ちょっと雰囲気でてきました! 
鋭いシャープか感じではなく、温かみのある柔らかな味の有る膨らみ、
人間味を感じるふくらみを目指していますが・・・さて、そう見えるでしょうか? 
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今回パーフリングは苦労しました。全体の幅は挿入時1.0mmくらいです(多分結果1.1mmに)。
通常1.2mmですから狭いのですが、その溝をきるパーフリングカッターの具合が良くなく・・・困りました。  削り出し木の粉まみれ状態のパーフリングです。

パーフリングは、白い部分、黒い部分ともカエデ材のものを使用しています。
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裏板のパーフリングです。先端のひげの先をいかに細く繊細に入れるか???
今回はそのまま入れましたが、私の場合、フェイクの場合は、先端のみを別に入れたり、
溝に黒檀他の粉をニカワで練っていれたり、またニス塗り途中で、鋭い刃で切れ込みを入れ、
そこに同じように詰めるなど、いろいろな方法を使いますが・・・・
今回は、先端を一旦薄く削り、水を含ませ、膨らませて、また削り、
次に、ニカワで固め、固まったのち、薄く、鋭く削ります、
そうすると、溝に埋める時、先端が膨らまず、
型崩れしにくく、ひげの先端のみアロンアルハーで固め薄く削る方が安定してやりやすいのですが、
どうも化学の産物には抵抗を感じます。

けっこうパーフリングも、何回もパーパーかけて、黒い部分を薄くし、1mmくらいにして入れます。
ひと手間かけると、余計に難しくしているような??
そして、なんのかんのを時間がかかってしまいます。

パーフリングも上手な方のは、信じられないほど上手に入っています。
私のは、まあ人間味・・味という事で、行きますね~♪

(幅1.1mmのパーフリング、Viotti 1.1mm)
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まだ、箱にはなっていません、雰囲気を 最近持ち歩かないお気に入りスターリングシルバー懐中時計、針は静止しています。
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パーフリング内側部分など、少し微妙な凹凸を残しています。
完全にアールをつなげず、実際のストラディヴァリウスも、そう見えるからです。
その部分こそ、光をかざして見えてくる作業の跡の美しさの一つと思うからです。
完全に滑らかにしてしまうと、その美しさが損なわれてしまうように私は思っています。
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by cremonakuga | 2012-10-14 15:25 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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