2年ぶりのUSA・・・The Violin Society of Americaへ!

久我ヴァイオリン工房は・・・
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11月7日から13日(日本は14日)までアメリカヴァイオリン協会の催に参加してきました。
ヴァイオリンとヴィオラを出品しました。
会場は、オハイオ州クリーブランドのルネッサンスホテル
歴史のある大きなホテルであった。
前回まで、運営は主にボランティアだったようですが、今回はどうも業者に頼んでいるようで手際は良かった。
いろいろな、ヴァイオリンに関する発表や、展示、材料や、楽器などの販売(弦楽器フェアのような)があり、
同時進行でコンペの作りと、音の審査が行なわれる。

コンペ出品は、前回を大きく上回る点数であった。位置が、アメリカ中央付近で参加しやすかったかららしい・
ヴァイオリン209
ヴィオラ109
チェロ55
クアルテット29
合計480くらいの出品であった。

12日にアワードバンケット…夕食をしながら、入賞などを発表しました。
なかなか、アットホームで良い!


日本人では、クレモナのIchiro Tsutsumiさんが、Certificate of Workmanshipに選ばれた。
その瞬間を・・・!
おめでとうございます!
あわててカメラを用意し近づくも、赤目設定で、瞬間をずらしたが、なんとかスナップした!
コンペの会場は、前回より広く、学校の体育館の4倍くらいで、下はカーペット、天井がかなり高く、音響的には、かなり問題を感じた。
つまりデリケートな音は、消える、反響が無い!
やはりアメリカ的な大きな音で、派手なはっきりした音が、良いようだった。
コンクール自体が、多分次世代の名器を!のようなところもある。
実物のストラディヴァリ、ガルネリが有っても、評価は分からない。

今回のヴァイオリンのゴールドメダルは まさしく、そういう響きの楽器であった。
とてもクリアーで綺麗な音であった。
しかし、実際のストラドやガルネリのような音ではなかった。
ストラド&ガルネリそっくりコンクールではないのですが、
デルジェスのオーレブルモデルが多数有ったような気がした。

私は、トーン部門を意識して参加しました。
結果は、前回より悪かった…・しかし???
想像していたトーン部門の審査員,や会場など、
やはり、アメリカ!っていう事を今更に実感しました。
まど、前回同様トーンの審査員3名のうち2名がクアルテットで、演奏を聞き、

感じたことが、私が、偉そうなことは言えませんが、
演奏力、そこからの音・・あまり感動出来なかった!

彼女たちのヴァイオリンは、1800年代のと1900年代の楽器でした。
良いヴァイオリンを選ぶのであれば、だれもが、納得できる方に審査員になっていただきたいと今回も思う。
そして今回も前回同様に 本当に音がわかるホールで審査してほしいと感じた。
多分、資金がないのだとも思う。(ア~!涙!)



ヴィオラはガスパロ、マッジーニなどもモデルが多かったように感じた。
ストラド系のおとなしい音は、生きない…・・

ヴァイオリン前回、デルジェス・ハイフェッツモデルで参加し、約200丁中、1次を通過し、50に入り、
最終ステージへの評価が、2・2・3で通過できなかった。
今回のストラドモデルは、最初で2・1・3であった。
238挺のヴァオリンが世界から参加

1 eliminated
2 undecided
3 passed to next

良いと、悪いが、有るとはどういうことか???
音を出せるか出せないか、 どんな楽器の音を基準にしているのか?
1人は、良い楽器と評価してくれたので、まあ分かってくれる人もいたので少しは良かった。

実際の会場で、ヴァイオリン演奏が上手な台湾系のアメリカ人に弾いてもらった。
冷静に自分のヴァイオリンを分析した結果。
音響の良い会場で有れば、良さが発揮されたが、この会場では、
高音は、吸い込まれて、不満足であった。
全体の音量はまあまあで、低音は良く伝わった。

アメリカには、デルジェス系が有利のようだ!
まず音が・・大きくないとダメだ!
そして高音が、ハデに出る…・
 ヨーロッパでは、まったく違う評価になると思う。

まあ、2年に1度のお祭りなので、楽しかった!…・・が???


…・・しかし、帰り道は、大変だった!

クリーブランドから成田へは、ミネアポリスを経由して帰るが、
なぜか、着陸した空港はミネアポリスと思っていた空港は、20分くらいして分かったが、サウスウインドという地方空港であった。
エンジントラブルであった!恐い話しです。
空港の窓から、今乗ってきたジェットのエンジンを調べている光景が見える!
数時間待ち、シンシナティへ行け、そこからアトランタへ、そこで今日は泊まってくれと…・
翌日は、直接帰れると思ったら、今度はデトロイトへ、そこから成田へとのこと!
アメリカをあっち、こっちとたらい廻しにされ、ヘロヘロで帰国した!
そう、デトロイトはディトロイトと言わないと通じなかった
まあ、1回の旅行で、ミネアポイス、クリーブランド、サウスウインド、シンシナティ、アトランタ、ディトロイト、へ行けた。
空港付近だけであったが……・

次ぎは予定していたヴィオッティ用の裏板が見つからないため、オーレブルから取り掛かることになります。

地下鉄チケット
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ホテルロビー
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ロビーから外を
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ホテル中庭屋内プール

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ホテルのロビーから外を
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ホテルロビー
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ツツミさん受賞おめでとう!の瞬間!(カメラのフラッシュのタイミングが遅い~)
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アトランタのホテルの窓を開けるとプールが
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まあ、コンクールに出している場合ではないようです。  もっと高いところを目指して作らねばと
つくづく思う。 作りの評価は、置いておいても、音響審査は意味な少ない・・・・という気がしてきました。

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by cremonakuga | 2010-11-25 15:06 | ◆旅行とヴァイオリン | Trackback | Comments(0)
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